ドラマチックな幕開けとなった2019年の清水港での黒鯛初釣り、2匹目のどじょうを狙いに3日後の1月7日の年末年始休暇最終日に再突撃した。
この日は5隻出し、前日から沖堤が好調とのことで俺は一文字堤へ、一文字3隻、折戸湾台船と貯木場に各1隻の配船だ。
潮回りは、満潮6時52分と17時33分、干潮12時14分の大潮だ。
行くぞ~!
いつものコマセ配合と刺し餌を準備、今年は「ボケ」がなかなか調達できず。餌取りの少ない冬場の特エサだけに寂しいかぎりだ。オキアミ、モエビ、サナギ、コ-ンで頑張るしかない。
今回は、一文字堤の中でも一番三保寄りの「1番」?(堤防に白ペンキで「1」と書かれていたので・・・)に係留された。ちょいと悩んで三保向きに釣り座を構えた。
タックルは、ダンゴ釣り用として、1.35mロッドに2号ライン、広角釣り用として、1.65-1.90mズ-ムロッドに同じく2号ラインとした。深場なんで、もっと細いラインを使わねばと思うが、ついつい心配性で太イトを使いたがり屋なのだ。
灯台が見えて、最奥の「16番」とはまた別の趣がある。どんな出会いが待っているのか、いないのか?
まずは、底を取ってマ-キングしてから、寄せダンゴを作りつつ、タングステン7g装着のズ-ムロッドでモ-ニング狙い。第一投、あれ?
寄せダンゴを握りながら、フト目をクーラーの上に置いた竿に移すと・・・
竿先が「クンクン状態」ではないか~っ!
この状態でも、「クンクン」するって言う事は、ヤル気のある魚だろう。「助さん格さん、もうちょっと様子を見よう」、穂先がもう一段入るのを確認してから大アワセ!
しっかりとフッキング、長竿でのヤリトリ、しかも深場のヤリトリは本当に楽しい。それが、どんな魚であってもだ。しかも、いつもスカを食らうモーニング狙いの1投目に来るなんて!
引き方と雰囲気から、黒鯛と疑わなかったが、やっぱり黒鯛だった、40㎝オーバーの良型!
多分、モ-ニング狙いのしかも第1投で釣ったのは初めてだろう。
7時44分、オキアミ餌で驚きのゲット!
前日も竿が入っていたこのポイント、やっぱり「おこぼれ」を拾いに腹を空かせた黒鯛が居るんだね。そんな黒鯛は、もうヤル気満々なんで一発なのだ。カセ回りの最初の5~6投は、真面目に狙おうと改めて思った。
期待感を持って、更に探ったけど反応が無かったので、寄せダンゴ15個を打って下地作りだ。
朝一から「ボ」回避で気が楽になった。ノンビリと寄せて行こうぜ。ダンゴ釣りを開始、寄せダンゴも効き始めているので、ダンゴ割れから自分としてはやや長めに待つ釣りでアタリを待った。
そうそう連続で来るものではないが、ちょっと期待してしまう今日この頃なのだ。
潮は、上潮が軽く沖へ流れる二枚潮だ。
しばら~くすると・・・
軽い押さえ込みの後の「クイ」が・・・
しっかりとアタリを確認して、自信を持って合わせると・・・
乗った!
やはり2号クラスのラインとこの水深では、前アタリ系の細かいアタリは、水圧なんかで消されているのかな?
細かなアタリの段階での駆け引きの面白さとヤリトリのスリルは減少するけど、本アタリが出るまで結果的に待ててしまい、アタリが分かり易くてヤリトリの安心感のある太糸は、下手っぴいな俺には合ってるかもしれない。
でも、次回はラインをもう1ランク落として挑戦してみるかな。
8時35分、活丸さなぎで2枚目捕獲。
ヨシ、追加~!
その20分後にも、ダンゴ割れから長く待って・・・
同じ様なアタリ方で・・・
8時56分、やっぱりさなぎで来た3枚目。
快調ではないか!
しかし・・・
アタリの主が・・・
アイツに変わった・・・
その名も「トゲ兄」・・・
自分的には今まで積み重ねた経験と、この水深とラインからでは、アタリの判別がつかず・・・
強烈な引きにニコニコ顔でヤリトリしていると・・・
薄茶色の魚体、妙にトゲトゲしい背びれ・・・
またまたアイツだ・・・
フゥ・・・
ならばと、ダンゴ割れからユックリと巻き上げて、そこから2mのところで待っていると・・・
「グイ」、来ました~!
やっぱり浮いてたのね。
「中層狙い」で成果が出せて、ちょっとだけ自分の引き出しが増えたことに喜びを覚えつつ、ご対面・・・
あれ・・・
トゲ兄・・・
あんた中層にも・・・
ならばと、底から3ヒロ位のところにマ-キングして、「宙切り」を試みるも・・・
またまたトゲ兄・・・
あっと言う間に引き出しが無くなった。
ダンゴだけはしっかりと打って、周辺を長竿で探ってみるも反応無し。
ムムム・・・
弁当船登場。
まっ、3枚上げたんで上出来だね。
ポカポカ陽気で防寒コ-トを脱いでカツ丼をかきこんだ、美味し。
さて、後半戦だ。
昼食時に寄せダンゴを10個入れて、海底に喝を入れておいた。
トゲ兄、のちメジナ・・・
大きくハワセて、長く待つ作戦に切り替えて、待つ待つ・・・
餌持ちの良い、さなぎを粒掛けにして待つ待つ・・・
やっと1時間後に穂先を抑え込むアタリが来た。
ハワセていたので「グイ」の本アタリ1本!
針は沢山あるので、トコトン付き合うよトゲ兄!
相変わらず引きは強烈、でも、首振り感も伝わってくる。もしや・・・
12時6分、待ってましたの4枚目。
そして立て続け~!
よく引いた5枚目は、6分後の12時12分。
集まってきたかな?
お次も、さなぎで来た。
12時22分、口元にガッチリ針掛かりした6枚目。
時合だな。
連莊だ。
12時29分、7枚目。
これもさなぎ餌で来た。
20分強で4枚ゲット、全部さなぎ餌だ。いよいよ「ツ抜け」が視野に入ってきた。
トゲ兄無しで、釣果を積み重ねる事ができた。深場から引き上げる楽しみを存分に味わえてる。
おおっ、上潮だけ滑っていたのが、ここにきて同調して三保側に流れている。いいぞ!
2mほど横で、ダンゴ周囲探査用のさなぎ粒と1匹のmix掛けの置き竿が!
穂先が海中に派手に突っ込んでる!
1.9m長竿でのヤリトリも堪能。
12時43分、8枚目~!
なんと12時台は5枚ゲット、活性高いね。
しかし、これ以降アタリはパッタリと止まってしまい、トゲ兄が顔を出し始めてきた。
ダンゴを打ちつつ、またまた我慢の釣りだ。
13時台は、辛抱の釣り。
13時33分、さなぎ餌のダンゴ釣りでこの日の最小寸の32cmを逮捕。
9枚目、ツ抜けまであと1枚。来てくれるよね?
期待通りのヒット!
13時44分にツ抜けとなる10枚目。
ゴ-ルデンタイムの14時台は、ダンゴを切って落し込みで追釣を狙うも叶わず。
15時にタイムアップとなった。
いや~前回が型で今回は数でと、楽しい年始釣行となった。
しかし、真冬でもさなぎへの反応が良くて驚いた。
風も無くて、深場の良型の引きを楽しめて満足満足。
型も数も楽しめる清水港、こんなチャンス滅多にないな。
今回のMVPは「さなぎ」と言いたいところだけど、コイツだ!
フリ-スの靴下カバ-!
これは暖かかった!
さて、お次は型狙いかな・・・